大人ドロップ

2014年9月10日(水) DVD ON SALE

レポート

「大人ドロップ」公開記念トークショー 4月18日(金) 会場:ヒューマントラストシネマ渋谷 登壇者:池松壮亮さん、前野朋哉さん、柴原プロデューサー

柴原)4月4日の公開から約2週間、周りの方の反響は?

前野)僕は初日にかわいい女優さんから「見ました」
ってメールが来て、、、

池松)誰?(笑)

前)それは言えないですけど。

池)どうして!

前)それで「あー、出てよかった」って(笑)

柴)まあ、でも大事だよね?それが一番の反響?

前)大事ですね!これは個人的に嬉しかったことか!(笑)

池)誰からも言われてないかなあ…。あ、一人言われたかな。「意外とおもしろかった」って

前)誰?

池)セリザワさん

前)あはは!うちの事務所の俳優さんです。

柴)今日はせっかく上映後のイベントなので、みなさんから質問を伺いたいと思うのですが

お客さん1)この映画でやりがいのあったシーンと大変だったシーンはありますか?

前)僕は鐘撞き堂、お寺のシーンで僕がいっぱいNG出しちゃって、、、
セリフが多くてなかなかできなくて苦労したので、そこです

客)リズミカルな感じで言ってましたよね。

前)(あたふたしながら)ありがとうございます(笑)

池)恥ずかしいね(笑)
僕も一緒かな、神社のシーンは。前野さんて、全然セリフ覚えないんですよ。
今回は結構セリフの量もあって監督も“一字一句台本に忠実に”というひとだったんで、
僕らはけっこうほっといたらいろいろしゃべっちゃうタイプなので大変でしたね。

前)そうですね。決まり事が何個かあったのでそうやりつつ、となるとどうしてもうまくいかないときが
何回かあって、それで結構時間がかかりましたね。
長回しっていう撮り方で、カットを割らずに一通り撮るので、1回撮るのに何分もかかって
時間かかりました。

客)やりがいあったシーンは?

池)あ、そっか。いまのは大変だったシーンですね。やりがいあったシーンは…一緒ですね(笑)

柴)一番テイクを重ねて撮ったからね。

池)飯塚監督は割とカット数が多い方なので、僕らはあのシーンは1カットでやろうと挑んだので、、、

前)そこは勝負に出たところはありましたね。まあ、めっちゃNG出したんですけどね(笑)

柴)他にはございますか?

お客さん2)お二人が大人だなと感じる瞬間を教えて下さい。

池)大人ねえ…。前野さんはあれでいいじゃん!

前)確定申告?(会場笑)
一応、一個答えを用意してたんですよ(笑)。
現実的に考えても「生活していかないとな」とは思います。

柴)もう少し夢のあるはなしを…(笑)。
そうだ・・結婚しましたよね。

前)結婚したんですよ!(会場拍手)
奥さんとは来月から口座もつくってそこに入れましょうみたいな話もして、
「前野くんはこれだけ使うだろうというのは持っておいて、それ以外は全部ここに入れて下さい。」って言われて、「うわ~そっか!そうなっていくんだ。」って思って、がんばらないとなと思ったとき、大人だなと思いました。

池)大人だなあ…?なんだろうな。
まだ子供だとも思ってるし、もちろん子供の頃から大人だとも思ってるし、
答えになってるかわからないですけど、自己申告というか…

柴)僕らも作っていて「大人」というのは常にテーマとしてあったんですよ。
ここのシーンが大人だなと思ったシーンはありましたか?

前)ぼくが演じたハジメは、人の事を思うというか、自分のためじゃなく人のために動くというのは
大人だなと思いました。

柴)すばらしい!いまの答えが大人っぽかった。

池)(池松演じる主人公)浅井がよくゆうセリフで「参ったな」っていうのがあって、たくさん言ってたと思うんですけど、“参れる”といのは、いいことというか、やさしいことだなと思って、大人だなあと。
今日は女性のお客さんが多いので(浅井のはっきりしない態度に)「ウジウジしてあいつ!」と思われた方もいるかもしれませんが、僕はあそこで“参れる”浅井由が結構好きで、そのときそのときで(女性共演者の)小林さんに傾いたり、橋本さんに傾いたり、その都度きちんと傾いてたらどちらかを否定するというか…

前)なるほど!やさしいね。

柴)そのへんの悩みは高校生にははっきりできない、でもウジウジしたくないって、親友のハジメにも
言えないわけですからね。

池)だから「参ったな」としか言えなくて、そうなってしまった以上自分の責任の落とし場所を探していたんだと思うんですけど。

柴)この映画は全編伊豆で撮ってたんですけど、
僕もロケハンから地元の方にお世話になってすごくいいところだったんですけど、
二人は伊豆・河津のここが良かったっていうのはありますか?

池)回転寿し!伊豆に行ったときはみなさんも行っていただきたいんですよ。
回転寿しのレベルがとんでもないんですよ。

前)めちゃうまい。魚が分厚くて感激しましたね。安いですしね。

柴)新鮮なんでしょうね。最近はわさびが有名ですね

前)わさび丼!まだ僕食べてないんですけどね…

柴)試食でわさび丼とか、わさびと鮎をのせた蕎麦とかもいただいたんですけど、
絶品で最近そういうのも有名になって町おこししてるんですよね。

池)本当にいいところですよね。

前)あとは、ロケーションがいいですよね。
どこを切り取っても海と山がすぐ近くにあって絵になる。
いいですよね。撮りたいと思わせる。

柴)なんでこんな話をしているかというと、今日は河津のみなさんから差し入れが届いています!
わさびを使った「あんバタわさこ」という新商品です!

前)試食会!?
けっこうわさび入ってますよ!?

柴)わさびとあんこがいいバランスなんですよ。
お二人の率直な感想を!

前)あ!うまい!すっげーうまい!びっくりした!

柴)(会場笑)冗談じゃなくて、僕も最初に食べた時、すごいおいしいなと思いました。

前)ちょっと想像してる感じとちがう、、、。

池)あー!わさびキタ!

前)(わさびの風味が)あとからくるんですけどほのかな感じで、美味いわ、コレ!

柴)癖になりそうな味ですよね。
家に帰ってこれがあったらお菓子代わりに食べてしまいそうなかんじですよね。
みなさんが河津に行くことがあったら“あのとき食べてたのこれだ”って思い出して手に取ってみて
くださいね。

前)夏もいいですよね。海もあったりして。

池)あとホタルも!

前)撮影の合間に河津のひとが見せてくれたりして、ホタル見に行ったんですよ。

柴)2月くらいから河津桜まつりがあって、4月には違う種類の桜があって、
夏にはホタルがいて本当に観光地としても素晴らしいところなので撮影しててすごくよかったです。
みなさんも是非遊びに行って下さいね。

~最後にごあいさつを~

前)ちょっとでも昔の事を思い出してくれたらうれしいなと思います。
この映画をみてどうだったかというのも、友達とかと盛り上がってくれたらいいなと思います。

池)正直、もともと“青春映画”には観る方も演るほうもあまり興味が無かったんですけど、
この台本を読んだ時に何かひっかかるものがあって、やってみようと思いました。
青春て何ですか?大人って何ですか?ってよく聞かれますが言葉で表せないものだと思うし、
答えは一つじゃないからこそこれだけの青春映画が作られていくんだと思います。
みなさんにも何か一箇所でもひっかかって帰ってもらえたら嬉しいです。

柴)本日はありがとうございました。

前)皆さんの協力があれば・・パート2が作れますね!(笑)
『大人』じゃなくても…

池)どうやって!?何をやるんだよ!(笑)
前野さんが撮ればいいじゃん!
ただ前野さんが撮るなら俺は出ないけど(会場笑)

前)『初老ドロップ』とか『中年ドロップ』とか、10年に1回とか定期的に作ったりね。

一同)笑!

前)同じキャストで(笑)

©2014 樋口直哉・小学館/「大人ドロップ」製作委員会

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